独占取材!SPECIAL INTERVIEW -The coleslaw-
The coleslaw

 解散理由は“タイミング”。4人の波長が合って解散を導いてしまった

  ――the coleslawのプロフィールを簡単にお願いします。

木村:4人全員が仙台出身で、古くは幼稚園からの仲間もいます。今日ここにいる3人(遠藤・小形・木村)は同じ高校の同じクラス。全員軽音楽部に入っていた仲間で、それがきっかけで楽器を始め、バンド活動をスタートさせたんです。そこがすべてのはじまり。それから大学受験をして、1999年に東京に出てきて、1年後の2000年4月にこのバンドを結成しました。遠藤君はそれまでに曲を書き溜めていたので、すぐにオリジナルをやるようになったんですよ。活動の拠点は主に下北沢と渋谷。最初にオーディションライヴを受けたのが下北沢屋根裏で、そこからライヴ活動を始めました。今思えば、下北沢屋根裏は僕らとは毛並みが違う雰囲気だったんですけど、僕らが世間知らずだったせいで、動員も増えずに困っていました(笑)。それで、Bad News Recordsの八藤さん(「SHIBUYA HEART ATTACK!」の立ち上げスタッフのひとり)がやっているKOKORAHENというイベントに持ち込んだら目をつけていただいて、KOKORAHEN限定の音源を売るというところからスタートして、そこで好セールスを記録したので、 2003年9月に晴れて3曲入りCD「無敵じゃないか」のリリースにこぎつけました。そして動員も着々と増え、2004年に7曲入りの『バンブーグラス』をリリースして。リリースものはその2枚だけなので、世の中に発表した曲は合計10曲しかありませんね(笑)。自主制作で作ったものもあるんですが、流通していたのはこの2枚だけでしたから。

  ――で、2005年に解散になるわけですが、その理由とはどういうものだったのですか?

木村:それぞれ異なる想いがあったとは思うんですが、僕に関して言えば、それまで音楽で飯を食っていきたいという想いを抱いて頑張ってきたわけですけど、2005年に差し掛かる頃に、音楽で飯を食っていくということだけが音楽活動のすべてじゃないよなーと思うようになって。
小形:タイミングでしょうね。たまたま全員がそういう波長になってしまったという。べつに今でもよく一緒に飲みに行くぐらい仲はいいので、ケンカ別れということもないし。
遠藤:たしかに、このままでいいのかな、という気持ちはありましたね。

  ――で、解散翌年の2006年に開催された「SHIBUYA HEART ATTACK!」で、
  一度目の再結成を果たしたんですよね?

木村:話を持ちかけられて再結成したんですけど、べつにバンドが嫌になってやめたわけじゃないし、ケンカ別れでもなかったから、特に断る理由もなかったんです。その頃は遠藤君だけが仙台に帰っていたので、距離的な問題さえクリアになれば喜んでやろうという話になって。久しぶりだったので、昔の曲を懐かしんでやっていましたね。

  ――遠藤さんは仙台に帰った後も音楽活動は続けていたのですか?

遠藤:ええ、たまにアコギ持ってひとりでライヴハウスに出たり。東京にもたまに呼んでもらっていました。就職活動の傍ら(笑)。
木村:遠藤君は2005年の「HEART ATTACK!」にソロで出ているんだよね。
遠藤:あ、そうだった(笑)。だから今回は3回目ですね。

  ――小形さんと木村さんは現在は音楽活動はしていますか?

小形:僕は基本的にはしていないですね。タンスジャンプス(http://www.sound.jp/tansujumps/)という、昔からやっているバンドには参加することもあるんですけど、メンバーが流動的なのでお遊びに近いノリですね。
木村:僕はSloppy Joeというバンドでやっています。全部英語で、系統で言うとネオアコになるのかな。爽やかで、こ洒落た感じです。全員仕事を持っていて、週末だけ活動するようなペースなんですけど、仕事をしながらやっていると、気持ちに余裕がもてますね(笑)。

 「SHIBUYA HEART ATTACK!」は新たなバンドを発掘できる見本市的イベント

  ――昨年再結成してみて、バンド活動を振り返って気付いたことってありましたか?

小形:ある程度の期間が空いたことで、俯瞰で見ることができましたね。それに、以前は活動していた頃は自分たちの悪いところばかり目についてしまっていたけど、再結成の時は「いいんじゃない?」と、寛容になれました。
遠藤:ライヴって毎日やるよりも、たまにやったほうがいいんですよね(笑)。
木村:このバンドは友達という関係が前提なので、一緒にいて楽しいですよね。スタジオが終わったら「じゃあまた」じゃないから。

  ――「SHIBUYA HEART ATTACK!」は、ひとことで言うとどんなイベントですか?

木村:八藤さんが本当に気に入っているバンド、有望視しているバンドを応援していくイベントということになるのかな。インディーズシーンに興味があるファンの子達にとっては、新たなバンドを発掘できる見本市的なイベントかもしれないし。
小形:季節を感じるよね。“もう「HEART ATTACK!」の季節になったか”って(笑)。
木村:主催者側としても、季節の風物詩的なイベントにしたいというのはあるでしょうから、それもあってこれからも毎年続けていくでしょうね。僕らが少しでもその盛り上げ役になれているなら光栄です。

  ――「SHIBUYA HEART ATTACK!」の楽しみ方というと?

木村:当日のタイムテーブルが出たら、各会場をどのように移動するかというルーティングを考えるのも、楽しみのひとつですよね。僕も野外のフェスに行くと、「ここかぶってるよ」とか「移動時間どれぐらいだろう」なんて考えるところから楽しんでいるので。あと、3日間通し券を購入するとCDが付いているんですよ。イベントやフェスはいろいろとあるけど、CDで予習できるイベントというのはなかなかないので、一通り聴いて臨んでほしいですね。今年のCDには僕らは入っていないんですけど、配信という形でONPOO.netで聴けるので、ぜひ聴いてからイベントに来てください。

  ――では最後に「SHIBUYA HEART ATTACK!」への意気込みを。

木村:今回は久々に新曲をやるので、ぜひ聴きに来てください。昨年は懐かしく楽しませてもらいましたけど、今年は一歩前進ということで。
遠藤:僕たちが出るのは今年で最後になると思いますよ。 木村:って、毎年言ってるじゃん(笑)。ただ、遠藤君は熊本に住んでいるから日程的に厳しいところはあるんだよね。
遠藤:今回はたまたまこのイベントの時期に東京に来ているから出られるんですけど、まずリハーサルができないですからね。
木村:各方面から「昨年一夜限りの再結成って言っていて、今年もまた出るんだ?」という声も聞こえてきているんですが(笑)、そんな感じでゆる~く期待を裏切っていくのもいいかな、と(笑)。
小形:僕は木村君とかとは違ってバンド活動をほとんどやっていないし、ギターだってほとんど触っていないので、自分のことで必死です(笑)。曲も忘れていたりしますし。でも、盛大なイベントなので、文化祭気分で楽しみたいです。
遠藤:僕もたまに鼻歌で歌っていると、歌詞が出てこないけどね(笑)。  〈取材:金澤隆志〉

SHIBUYA HEART ATTACK'07 11月25日出演!
【プロフィール】
遠藤勇樹(vo,g)、小形卓也(g)、千葉牧人(b)、木村隆二(ds)。
公式サイト http://niimu.jp/coleslaw/

2000年4月結成。2002年12月、バッド ニュースレコーズのネット通販「ショップココラヘン」で発売した7曲入りの自 主音源が3ヶ月で300枚を売り上げ、ランキングナンバーワンを獲得。その後 も総売上ナンバーワンを維持し注目を集める。さらに2枚の音源を発表し、ラジ オのパーソナリティを務めるなど活躍したものの、2005年4月30日の渋谷 屋根裏ワンマンライヴにて解散。同日ラスト音源「「ナイーヴ/血迷い言」を発表し た。

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