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毎月ライヴハウスのスタッフがオススメするアーティストのライヴやリリース情報

Special Live Report 2007.10.18 ALTORA@新松戸FIREBIRD
ALTORA

 揃いの白いシャツに身を包んだALTORA。だが、その着こなしは各々バラバラで、それはそのまま彼らの音楽的背景にもつながっているようだ。ブルース、ガレージ、パンク、ロカビリー、Jポップ……結成当初はこれらのサウンドが混沌とした状態にあったという。そんな変遷を辿りながら、ALTORAはコージ(vo,harp)の音楽性に寄った現在のブルースロックンロールを極める。このコージはバンドのキーパーソンであり、ステージでも異彩を放つ存在だ。しゃがれた歌声に鋭い眼光。一瞬、怖いとすら感じるほどだが、言葉の端々からはシャイな性格と優しさがうかがえる。

 ソリッドなサウンドは、「ブルースロックンロール」としながらも各々の嗜好が各所に顔を出し、そのマッチング感が心地いい。彼らの言うところの「ブルースロックンロール」がもっとも素直に出ていたのは「ライヴハウスに行こうぜ」という曲だろうか。周りの人を動物に例える寓話的なエコーズの名曲「ZOO」へのオマージュかどうかはわからないが、動物の名前が頻繁に出てくるこのナンバーは、コージの声が生きたムーディーなブルース。何より、タイトルが素晴らしいではないか。

 FIREBIRDの看板バンドであるALTORA。その名に恥じることのない、男気あふれるステージを見せてくれた。

〈取材:田上知枝/撮影:東京神父〉

ALTORA



千葉 新松戸FIREBIRD

千葉 新松戸FIREBIRD

■SHOP DATA■
sound bar FIREBIRD
千葉県松戸市新松戸2-118
新松戸ビル5F
TEL. 047-347-9669
キャパシティ:200
ドリンク代:¥500
ロッカーの有無:無
●オフィシャルサイト
http://www.aj-group.co.jp/firebird.html


磯部陽一さん
千葉県 新松戸FIREBIRD

店長・磯部陽一さん


■お薦めアーティスト
ALTORA

オロロン幻想記

ARMADILLO

■PROFILE■
 「もともとはバンドでよく出ていた柏のライヴハウスでブッキングをしていたんですけど、辞めて、サラリーマンをやっていたんですよ。ただ、漠然と、金を貯めて10年後くらいにはライヴハウスをやれればいいなとは思っていました。そんな時に社長から店長をやらないかって話をいただいて、ぜひと。でも、実際に店長をやってみると、本当に大変なんですよ……暗い話で悪いですけど(笑)。今となっては、すべての店の店長という立場の人を尊敬しますね。でも続けているのは、やっぱり喜びのほうが大きいから。大好きな人たちに会えることもそうだし、前にいた店に出てくれたバンドがFIREBIRDにも来てくれるのはすごく嬉しいです。
 バンドは、脆いなぁと思うことがありますね。僕より上の世代の人って、自分のやっていることに対して一本芯が通っている人が多いと思うんですよ。良いものは取り入れてもいいと思うけど、自分らの信じた音楽を、もっとちゃんと見据えて続けていってほしいですね。カッコ悪く言うと、流行にとらわれるなってことなんですけど、ブレずにやってもらいたいと思います。
 うちはまだオープンしたてで出演しているバンドが少ないってこともあるんですけど、一つ一つのバンドと密に接することができるんです。出演バンドが多くなっても、この姿勢は崩さずにやっていきたいですね。
 FIREBIRDはお客さんの遊び場でありたいと思っています。FIREBIRDに行けば何か面白いことをやってるから飲みに行こうって思ってもらえたら。酒とロックが好きな人間が集まって作った店なので、人生、酒とロックだけでいいって思っている人が来てくれたらうれしいですね」

千葉 新松戸FIREBIRDイチ押しアーティスト
ALTORA

★公式サイト
http://altora.info/

「イギー・ポップとかの時代のニューヨークパンクを今の時代に昇華させて表現できているバンドです。でも、ちゃんと発信するようになってきたのは最近ですね。昔はもっとマニアックなことを当てずっぽうに投げているバンドだったのが、最近は言いたいことがしっかりあって、ちゃんと受け取ってもらえるように投げられるようになりました。彼らはどんな対バンであっても、自分たちのライヴをちゃんとやるので、悔しいですけど(笑)、FIREBIRDの今のイチ押しバンドですね。基本的に安定した良いライヴをやるんですけど、時々自分らも覚えてないんじゃないかなってくらいにテンションが上がる時があって、そんな時は見ているほうもグッときますね」(磯部さん)

「昔コピーバンドをやっていて、そろそろオリジナルをやりたいねってことでALTORAを始めたんですけど、ブルースとガレージが好きなメンバー、パンク好き、ロカビリー好き、Jポップ好きとメンバーの趣味がバラバラで、最初は混沌としていましたね。それでだんだん見えてきたのが、コージ(vo,harp)の音楽性に寄ったブルースロックンロール。
 FIREBIRDは店を作る時から手伝っていたし、本当にお世話になっているから、僕ら自身も力をつけて、良いバンドを連れてきて恩返ししたいですね。ここでライヴをやると、すごくライヴが盛り上がるんですよ。出来て1年も経っていない店にしてはめちゃくちゃ良いバンドが出ているし、一体感があるような気がしますね。都心からちょっと離れていて、田舎くさい感じもあるから、こういう空気が生まれやすいのかな。初めて見たバンドでも良いバンドなら自然とお客さんの腕が上がるし、みんなステージ前に集まってくるんです。
 ALTORAは、磯部さんが“良い良い”って言ってくれなかったら、今無かったかもしれない。磯部さんは頑張って音楽をやっている人間に対してすごく愛情があって、バンドを育てる素質を強く持っている人。今回のように僕らを強く推してくれることに対して、ちゃんと恩返しできるよう頑張って、FIREBIRDの看板バンドとして恥じないような活動をしていきたいです」(ALTORA)

オロロン幻想記

★公式サイト
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=gsogsk

「この箱が出来てから知り合ったバンドなんですけど、無条件に好きですね。日本語の詞を生かしつつもタテじゃないロックをやっているので、独特の世界観があって面白いですよ。他に似ているバンドが見当たらない個性を持っています。ちょっとヘンだけど、ものすごくまともなバンドですね。マニアックなロック好きからJポップ好きまで気に入ってもらえる要素を持っていると思います」(磯部さん)

「結成して最初の1~2年はメロディックパンクを演っていたんですけど、年を追うごとに違うものをやりたいなって思って、2~3年くらいライヴ活動をやめて、ひきこもったんですよ。スタジオに入って曲作りはしていたんだけど、プライベートでも実際にひきこもってしまって。「地獄だよお母さん」はその曲作り期間に初めて作った曲。ものすごく荒んでいた、地獄にいるような当時の心の叫びを歌っています。働きもしないで遊んでばかりいたって、そんなに痛手を受けることなく、時間は流れていく。そんな状況を怖く思って地獄だと歌っています。名前からしてふざけてるバンドと思われがちだけど、実際は正直に、素でいってるバンドなんですよ。
 FIREBIRDはすごくアットホームなお店。すごく居心地がよくて入りびたりやすいけど、でも厳しくもあって、磯部さんは最高の店長です。ポスターを貼ってもらっているんですけど、ライヴスケジュールのほとんどがFIREBIRDなんですよね。ここは絶対に大きなハコになると思うから、ここで頑張って、将来デカい顔をしようと(笑)。本当に良いバンドが出ていますよ。ふらっと来ても面白いイベントをやってる。ここは自分の目当てのバンドだけを見ていくって感じじゃなくて、出ているバンドもお客さんも、“一日を楽しもう”っていう空気があるなって思う。出演してもそう思うし、遊びに来てもそう思います」(オロロン幻想記)


ARMADILLO

★公式サイト
http://www.armdl.info/

「いわゆる学生同士が学内で組んだバンドなので、学生ノリになってしまいがちなところですが、彼らはそこを脱しましたね。いろいろなライヴも見に行くようになったし、バンドでやっていく覚悟ができたんじゃないかな。今がどうというよりは、これからどんどん面白くなっていくと思うので、今回はピックアップしました。年末には地方にも行かせようとツアーを組んでいるところなんですよ。学生のうちに経験を積ませて、ある程度の形にしてあげないとくじけちゃうんじゃないかと思うので、今のうちに背伸びさせておこうと思っています」(磯部さん)

「ARMADILLOはyokote(b)とSyunsuke(g)がオリジナルをやろうと同じ大学のサークル仲間からメンバーを決めて始めました。最初は違うドラマーで名古屋のNOT REBOUNDっていうメロコアバンドのコピーをしていたんですけど、今のメンバーになって「ARMADILLO」としての活動を始めて、ちょうど1年半くらい。HIROKIは今年の7月に加入しました。結成当初は元気なメロコアだったんですけど、MINETA(vo)の声を生かすために、ちょっとずつエモくなって、今は暗いメロコアって感じですね。今回聴いてもらう「The Way」はいちばん最近に作った曲で、進化しているARMADILLOの今の姿と今後やりたい音楽性の最大公約数的な曲です。今後は大学を卒業して、就職するメンバーも留年するメンバーもいるけど(笑)、バンドは続けていきます。環境の変化で辞めるくらいなら、最初からやりませんから。
 FIREBIRDはライヴの後にバーで必ず打ち上げをするので、すぐに他のバンドと仲良くなれるんですよ。僕らはいじめられっぱなしですけど(笑)。磯部さんはめちゃくちゃ頼りになる人。先生であり、兄貴であり、ジャイアンですね。ジャイアンの割合がいちばん多いかな(笑)。ツアーも組んでもらっているし、何もかも教えてくれて、ちゃんと育ててもらっている感じがしますね」(ARMADILLO)


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※アーティスト・曲情報につきましては11月20日現在の情報です。