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Special Live Report 2007.9.30 CANNIBAL RABBIT@池袋・手刀
CANNIBAL RABBIT
 CANNIBAL=共食いの、RABBIT=うさぎ。愛くるしいルックスにまどわされてうっかり手を出すと、恐ろしい目に遭う……そんな意味合いのバンド名を持つCANNIBAL RABBIT。彼ら自身もまた、キュートさと、その裏に隠した残虐性を併せ持つ、刺のあるバンドだ。
 このバンドにおいてキーとなるのは、やはりヴォーカル“USA”の存在だろう。目の周りを黒く塗りつぶし、胸元もあらわに、裸足でワンピースの裾をひるがえしてステージを軽やかに舞う。可愛らしい顔をわざと醜くゆがませて歌うそのスタイルは、L7やコートニー・ラブなど、男に媚を売らない、かつての女性ロッカーを想起させるもの。

そしてそのサウンドはメンバーのキャラクター同様バラエティに富んでおり、ガレージパンクやグランジ、ロカビリーなど、各自の音楽性の幅広さが伺えた。
 照巳のエグいまでに歪んだベース音と、そこに絡むシンヤのさまざまなリズムに対応するテクニック、日置.の内に秘めた激情。そして、そんな3人が放つ音の渦の中をひらりとぬうように存在する“USA”。キュートさと残虐性の他にもまだまだ隠し持っているものがありそうな興味深いバンドだった。
〈取材:田上知枝/撮影:東京神父〉

CANNIBAL RABBIT



東京 池袋・手刀(CHOP)

東京 池袋・手刀(CHOP)

■SHOP DATA■
音処・手刀(CHOP)
東京都豊島区池袋2-46-3
シーマ100-B1
TEL.03-5951-1127
キャパシティ:200~220
ドリンク代:¥500(ソフトドリンク¥300)
ロッカーの有無:有
●オフィシャルサイト
http://www.chop.jp/


田中さん
東京都 池袋・手刀(CHOP)

店長・田中清人さん


■お薦めアーティスト
CANNIBAL RABBIT
bastard
さむらい

■PROFILE■
 今年がオープン5周年となる音処・手刀(CHOP)の店長を務める田中さんは、18歳になる前からバンド活動を開始、当時はPAと照明スタッフをバンド側で同行してライヴを行なっていたこともあり、あまりライヴハウススタッフと接することもなかったため、まさか将来、自分が店をやることになるとは思ってもみなかったという。実際に店を始めてみて驚いたのは、バンドがダメ出しを求めてくること。田中さん自身はライヴハウスのブッキングマネージャーにダメ出しを求めたこともないし、ダメ出しをされようものなら、何を反論するか分からないくらい、当時はライヴハウスのスタッフが嫌いだったとか(笑)。ダメ出しを求めてきたバンドには、ガンガン言った後に、「でも俺の話は聞いちゃダメだよ」と言っている。そして「ロックなんて不良のやることなので、一様に頭下げてダメ出しを求めるものじゃない。バンドによりけりだけど、噛み付いてなんぼだと思う。そもそも、音響に関してはブッキングマネージャーに聞くのではなく、プロフェッショナルであるPAのスタッフにアドバイスを求めるべき」とも語る。
 「今後は、金銭面とかステータス以外の部分で手刀が“うねり”を作れればいいかなぁと思います。今ライヴハウスにはアート系の学生が全然いなくなっちゃったんですよ。出演しているバンドのほとんどが、お金とステータスばかりになってしまっていて、本来の音楽の意味である“アート”としての魅力がなくなっている。どっちがいいのかは分からないけれども、個人的にはそうじゃなかった時代のライヴハウスが良かったし、うちの店は音楽をアートとしてやっているバンドに肩入れをしたいなと思っています。それを取っちゃうと、今のバンドマンに何でバンドやってんの?って聞いたら、たぶん答えって出てこないと思うんですよ」。

池袋CHOPイチ押しアーティスト
CANNIBAL RABBIT

★公式サイト
http://cannibal-rabbit.com/

「個人的な趣向としても好きなバンドですね。ただ、悪いことを言うと、ちょっとまじめ過ぎると思うんですよ。もうちょっとヤンチャなほうがいいかな。でもそういうヤンチャなヤツだと、あんまり話すこともないですけどね(笑)。彼らが今もっとも求めているのは動員だと思うんですよ。ただ、今のお客さんは自分のお目当てのバンドを観たらすぐ帰ってしまって、ライヴでコツコツとお客さんを増やせるバンドは稀。ぜひ一度ライヴを見てほしいです」(田中さん)

「CANNIBAL RABBITは結成自体はけっこう前なんですが、一度解散しているんです。それで解散した何年か後に、USA(vo)が自分ひとりでやるからバンド名をくれ、って言ってきたんですよ(笑)。それじゃあ俺もやるってことで、ふたりで活動を再開しました。それで、昨年の秋ぐらいに知り合いのバンドが解散して、そこから尾関(ds)と日置(g)のふたりが同時に加入しました。もともとのUSAとの出会いは、ルックスと、詩が書けるということでコンビニで働いている彼女に声をかけたのがきっかけ。USAはすごい量の詩を書きためていて、それを読んで決めました。歌えるようになるまで時間がかかりましたけどね。
 手刀に出るようになったのは、可愛がっていただいている高木フトシさん(vez)に紹介してもらったのがきっかけ。(田中)清人さんは僕らにとって師匠ですね。清人さんの言うことは的確なんですよ。全部うなずかざるをえない。ライヴや活動の仕方などの相談も清人さんにしています。
 バンドとしては、AXでやれるようになったらいいですね。あそこのステージに立ったら、自分のことを認めてあげられるんじゃないかって思います」(熊崎照巳/b)

bastard

★公式サイト
http://bastardweb.fc2web.com/

「BOΦWY以降の王道的なロックバンド。今そういうバンドが下火になっているけど、bastardみたいなバンドが女の子にキャキャー言われて、アンダーグラウンドなバンドがそれを横目に見ている、って仕組みが普通だと思うんですよ。bastardはメンバーがある程度、経験を持っているからかもしれないですけど、若い世代のバンドと比べて、自分たちのことを自分たちでよくやっていますね。頑張っているバンドは応援したくなります」(田中さん)

「もともとTERUHIKO(b)がやっていたバンドが2つあったんですよ。晴道がヴォーカルのバンドと、俺がヴォーカルのバンドと。それを1つのバンドにしようって話になって、それでbastardになったのが2年前。それぞれのキャリアや趣味趣向があるから、スタジオは修羅場ですね。でも、最終的なジャッジはTERUHIKOに決めさせています。彼は基本的には歌を大事にしていて、ヘヴィなオケ(サウンド)で歌メロは切なかったり、メロウなのがうちのウリです。
 通常ヴォーカリストって、ひとりでステージに立つから、自分がスターなんですよ。誰かに悔しい思いをすることがない。でもこのバンドになってからは、ふたりの持ち味を相乗効果で生かしつつ、お互いに切磋琢磨して、日々進化しているのが手に取るように分かるんです。
 手刀は良い意味でごった煮の何でもある感じで、僕らのことをよく分かってくれているし、わがままも聞いてくれる。清人くんは誰よりも僕らのライヴを見ていて、ダメ出しばかりされるけど(笑)、清人くんの意見はすごく参考にしています。
 bastardとしては、12月23日に手刀でワンマンをやります。僕らはバンドを結成した時に、2年後にワンマンができなかったら解散するって決めていたんですよ。それくらいバンドに対して本気だし、身を削ってやっています。来年のスケジュールは全部立てたんですけど、まずはこのワンマンを大成功させたいですね」(JiN、晴道/vo)

さむらい

★公式サイト
http://osamurai.net/

「さむらいは世の中に出ないとダメなバンドですね。バンド自体はダメダメですけど(笑)、どの曲もだいたい一度聴くと覚えられる。そこまでの才能があるので、研磨してやっていければいいなぁと思います。ポピュラリティのある曲ってたくさんあるけど、小さい子からお年寄りまでもが覚えちゃうほど、そこまで徹底したものってけっこう稀有なんですよね。なので、そこはもうちょっと本人たちが認識して頑張ってくれればいいなと思いますね」(田中さん)

「さむらいは、ライヴハウス友達、飲み友達っていうメンバーで、普通のロックバンドをやっても面白くないし、変わった面白いコンセプト、一目で分かりやすいものをやろうってことで始めました。歌詞に対しては、基本的に英語は使わず、楽器も和楽器こそ使っていないんですが、それっぽい音を意識していますね。
 手刀は僕が以前やっていたバンドの時からお世話になっていたんですけど、非常に温かくて、寛大で、ロックで、刺激的でイカした箱。それに僕らは、一から十まで田中清人の教育で生きてます(笑)。田中さんのアドバイス通り、動きを止めずに走り続けているつもりです。
 今後はロックかつアグレッシヴに、忙しく、楽しく、盛り上がっていきたい。以前はゆったりめの曲が多かったんですが、今はパンクじゃないけど、分かりやすい、掛け合いのある速い曲をやっていきたいです。今回配信する「旅鳥」は歌モノなんですけど、掛け合いありの分かりやすい曲なので、ぜひ聴いてみてください!」(寸胴/b)


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※アーティスト・曲情報につきましては10月20日現在の情報です。