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●取材:西沢八月 ●撮影:田上知枝(ONPOO.net編集部)
多くの言葉よりも、放つ音で言葉以上の傷跡を残していく……。
ライヴハウス関係者や、対バンしたバンドなどから絶大な評価を受けるバンド、アルカラ。切ないまでの音像を緻密に積み重ねるそのサウンドは、口コミを通じて神戸から関西~関東へと北上中だ。
アルカラにおいて、そのサウンドメイクの間違いなくキーマンであろうギターの田原は、ストラトから生み出されるシングルコイル特有のソリッドでエッジの効いたトーンで、バッキングでは聴く者の心をエグるかのように突き刺し、ソロなどで紡ぎ出されるワウを絡めたフレーズは、まるで生き物のように絡みついてくる。
また、下上(b)はローミッドを中心とした絶妙なセッティングのトーンで、疋田(ds)と共にアルカラの楽曲をぐいぐいと引っ張っていく。 それぞれのプレイヤーが自己主張しながらも、バンドサウンドは崩壊することなく、一つの沸点に向かって突き進んでいく。それは、まさにリアルなライヴバンドだからこそできる技と言えるだろう。 ひたすらに自己の内面に向かっていくかのようなライヴ。それは修行僧が何か答えを探すかようなストイックささえ感じさせる。そのスタイルは、積極的にメッセージを伝えるというよりも、自分たちのパフォーマンスで観客に何かを感じさせるものだ。 気がつけば、あっという間に終わってしまったアルカラのライヴ。ライヴハウスにいた多くの人が、この混沌の中にまだまだ身を置いていたいと思ったに違いない。彼らはどこに答えを求めていくのだろう? アルカラの旅はまだまだ続いていく……。
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